光みたいに真っ白な美しさの、鮮烈に眩しい女の子がわすれられない。瞳が大きくて、白と黒のコントラストが印象的だった。私は彼女とは交われない。宇宙からたまたま落っこちちゃったみたい。自分からぴかぴか発光していた。美しいひとを穢すことが私にはできない。触れられない。私のことは視界に入れずに、生きたり死んだりしてほしい。ひとなのにね。ひとっていうか、生命に生命以上のなにかは無いのに。海や星や地面を放っておくのと同じだ。壊れちゃうのを眺めながら、自分とは違うから仕方ないと思う。同じ生命だから、優しくできるけれど優しくするには触れなくちゃいけなくて、それには勇気がいる。今に空が落ちてくる。星が落ちてきて地上は燃えあがる。それはどんなに美しいだろう。どんなに美しい女の子も死んでいく。きっと希望で微笑みながら死んだひとだけが、星になれる。何度も燃えあがり何度も死んでは世界をまわし続ける。